Daisuke Uchiyama 2024.10.01 update
地域・民俗・博物館を考える調査研究活動の備忘録
内山大介・辻本侑生 著
『山口弥一郎のみた東北
-津波研究から危機のフィールド学へ-』
文化書房博文社 2022年2月10日発行
A5判上製 2,400円+税 210ページ
目次
序章 本書のねらい
1 学問との出会い
2 学問研究から現実の問題への対応-東北を襲う津波と凶作-
3 戦中・戦後の農村に暮らす-「寄寓採録」と「帰郷採録」-
4 学校教育と郷土研究
5 文化財の保護と後進の育成
6 大学教育と研究の集大成
終章
福島県の会津に生まれ、教師として暮らしながら東北各地で地理学や民俗学の研究を行った山口弥一郎。東日本大震災後に著書『津浪と村』が復刊され、その名は広く知られることになった。一方で山口は戦前の炭鉱研究や昭和初期の東北に頻発した凶作に関する調査、戦中戦後の動乱期に翻弄される農村を記録する取り組み、戦後のダムに沈む村の調査など、同時代における様々な地域社会の問題に向き合い続けた。本書では、山口が残した膨大な旧蔵資料を手掛かりにして、その人生と学問の軌跡を追い、災害多発時代を生きる我々にとっての学問の意味を考える。
ICOM-DRMC(国際博物館会議博物館防災国際委員会)東日本大震災10周年シンポジウム「市民と博物館がまもり、つなぐふるさとの宝―東日本大震災後10年目における博物館活動の再生と創造―」
2021年11月6日
陸前高田市コミュニティホール(岩手県陸前高田市)